見出しのセオリー



見出しのセオリー
■ まず記事があって、それを要約したもの。短く要約したものが見出しです。主に、新聞制作で使われる編集テクニックのひとつです。雑誌や広告制作では、タイトル、キャッチフレーズ、キャッチコピーなどに相当します。

■ 新聞制作では、記者によって書かれた記事がまずあって、その記事を読解して、見出しが作られます。

■ 雑誌・広告制作では、逆に、キャッチフレーズ、キャッチコピーをまず作り、それの見合う記事や写真を制作します。

■ 制作工程が、新聞系と雑誌系では異なるのです。「見出し」といった場合、「新聞見出し」のことを指す場合が多いのです。

■ これらの背景には、新聞は日刊、雑誌は週刊・月刊という違いや印刷方式の違いなどが存在します。

■ 見出しの命は、一に中身、二に形。この二つです。この二つの要素で、ニュースや情報を、コンパクト(簡潔)に表現します。

■ どちらも、言葉(文字)を前提にします。言葉を編み出し、それを形にすることが、見出し作りです。見出し作りは、言葉を紡ぎ出し言葉を編み出す仕事と、言葉を形にする仕事の総合なのです。

■ どちらかが出来が悪いと、ニュースや情報の核心がうまく伝わらない。どちらも駄目なら、何にも伝わらない。どちらも上出来ならば、岩をも通すような強い力で伝わる――のが見出しである、と心に刻みましょう!

■ 中身と形は、一方がよく出来ていても、一方が不出来なら、力を失うということです。ここでは、見出しの形についてのスタディーです。見出し作りの一方の要素を学びます。(見出しの取り方・作り方については、<編集のシリーズ>でくわしく学ぶことにします。)

■ 形の命は、インパクトです。インパクトを大きくするために、もっともふさわしい形を作り出すのです。この仕事を、タイプフェース・デザインとか、タイポグラフィックなどと呼びます。

■ タイプフェース・デザインは、フォント、色、文字の縦横、正体・長体・平体・斜体、反転、リフレクトなどの要素や技術を組み合わせて、「もっとも美しい」「もっともインパクトのある」形を生み出す仕事です。

■ タイプフェース・デザインは、新聞・雑誌などのメディアが長い時間をかけて独自に作り出した「定型」テクニックを土台にして、現在、無限に近い種類の形をもつようになっています。はじめのうちは、手書きでしか作れず、専門のデザイナーの独占だった作業が、制作ツールの飛躍的進化によって、だれにでも作れるようになったのです。

■ 文字の形は、日本語の場合、漢字かな混じり文といわれる、@漢字A平仮名(ひらがな)B片仮名(かたかな)の3種類の文字の集まりです。実際には、この他に、英語、フランス語、ドイツ語、ギリシア語などのアルファベットで表わされる外国文字も使います。ギリシア語は、その数字やアルファベットを特別に使うことが多いことはよく知られたことです。

■ 狭義では,漢の時代に中国から日本に輸入されたことから「漢字」と呼び、その後も中国から輸入された文字をすべて漢字と呼ぶようになりました。日本語は、この漢字を母体にして仮名文字(ひらがな、かたかな)を生みだし、現在、漢字仮名混じり文として使っているのです。

■ 漢字には、時代時代によって形=タイポフェースの異なる書体が使われました。ときの権力の方針の影響を受けて、それぞれの時代に流通したタイポフェースは限られたのです。秦の時代には篆書体、明の時代には明朝体、宋の時代には宋朝体といったように。

■ 漢字仮名混じり文である日本語のタイプフェースは、漢字(と仮名)の形の表現ということになります。現在のデジタル・フォントが生み出されるまでには長い歴史が重ねられてきました。
@ 写本 写経、書写
A 版本 印章と拓本から木版印刷が生まれる(版画、瓦版、レタリング)
B 刊本 活版印刷、
*タイプフェイスとフォント

■ アナログ・フォント 活字・文字盤
■ デジタル・フォント 光・磁気記録媒体に収容
@ ストローク・フォント
A ビットマップ・フォント
B アウトライン・フォント 
■ 漢字の書体について
篆書体 秦の小篆、始皇帝の権威 秦以前は大篆
隷書体 庶民
楷書体 紙に毛筆で書く
行書体 楷書の早書き
草書体 隷書の早書き
宋朝体
■ 新聞・雑誌の見出しの技から学ぶ
新聞見出しの「形」4基本形
1、裸見出し系
2、袋字見出し系
3、影付き見出し系
4、テクスチャー見出し系
@ 裸見出し系
(黒字=ほりあげ、白字)

A 袋字系
(一重=縁取り文字★)
(二重袋字★)
(三重袋字★)
B 影文字系
(スライドシャドー★)
(ブレンドシャドー)
(ドロップシャドー)
Cテクスチャー文字系
(写真文字)
(パタン文字・地紋字)
(効果・フィルターで作る文字)
* 以上に、バックスクリーンや地紋を飾ると、バリエーションがさらに広がる。
* 3Dソフトでつくる立体文字を加えて、5基本形とする考え方もある
見出しの「組み」基本形
@ 縦組み
A 横組み
B 斜組み
C 曲線組み
D ワープ組み
見出しの「置き方」の基本
@ 頭揃え
A 尻揃え
B 中央揃え
C 両端揃え
D 千鳥
見出しの「文字」基本形
@ 正体
A 平体
B 長体
C 斜体(平斜体、長斜体)
(右上り、左上り)
D 変体・ワープ体
見出し作成の「ツール」
@ 無加工フォント
A イラストレーターで作る
B フォトショップで作る
C その他のアプリで作る
D 手書き見出し
見出しからキャッチフレーズへ、タイトルへ――ネーミングの領域へ
見出しからロゴへ――文字デザイン、タイポロジーの世界へ
■ 新聞の見出しから盗め!
スポーツ新聞の見出し
袋字のテクニック
チドリを理解すると新聞デザインが見えてくる
@ 千鳥という鳥
A 千鳥という技←柔術、合気道?
B 千鳥足←酔っ払いの歩き方
C千鳥格子
禁じ手を知っておくと新聞レイアウトが簡単になり、上手になる
メディア別に見る見出し
新聞の見出し
一般紙とスポーツ紙
雑誌の見出し
チラシの見出し
ポスターの見出し
単行本の見出し
賞品のネーミング

見出しコレクション